シャープから2024年9月発売の加湿空気清浄機の新ラインナップが発表されました。
例年通り、秋から冬の本格的な乾燥シーズン前に新製品が発売され、モデルチェンジとなります。
ただ、家電品のモデルチェンジって「何が変わったか」わかりづらいですよね?
家電の新製品が発売される場合は次の2パターンがあります。
- 機能や外観がさらに良くなった
- 機能外観は変わらず、型番だけが変わった
「新しいものはいい」と思い込んで、何も調べずに購入してしまうと、高い買い物で終わることも。。。
今回は、シャープの加湿空気清浄機、2機種の違いをリサーチしましたので、解説していきます。
2024年モデル 加湿空気清浄機【KI-TX100】
2023年モデル 加湿空気清浄機【KI-SX100】
私、アルパ家は家電量販店で15年以上の経歴があり、家電の知識と価格が安いか判断できる知識を持っています。
シャープ:KI-TX100、KI-SX100シリーズの特徴
補足情報:プラズマクラスターの違い「NEXT・25000・7000」
NEXT | 25000 | 7000 | |
ニオイの元となる付着 ニオイ原因菌を除菌 | ○ | – | – |
付着したペットの皮膚 特有の菌の作用を抑える | ○ | – | – |
付着した排せつ物臭を消臭 | ○ | – | – |
ストレスがたまりにくい 環境をつくる | ○ KI-TX100/KI-RX100のみ | – | – |
集中を維持しやすい 環境をつくる | ○ KI-TX100/KI-RX100のみ | – | – |
付着カビ菌の増殖を抑える | ○ | ○ | – |
付着ウイルスの作用を 抑える | ○ | ○ | – |
付着花粉アレル物質の 作用を抑える | ○ | ○ | – |
お肌にツヤを与える | ○ | ○ | – |
浮遊カビ菌を除菌 | ○ | ○ | ○ |
浮遊ウイルスの作用を 抑える | ○ | ○ | ○ |
浮遊菌の作用を抑える | ○ | ○ | ○ |
ダニのふん・死がいの浮遊アレル物質の作用を抑える | ○ | ○ | ○ |
浮遊花粉アレル物質の 作用を抑える | ○ | ○ | ○ |
静電気を抑える | ○ | ○ | ○ |
タバコの付着臭を 分解・除去 | ○ | ○ | ○ |
衣類に付着した汗臭を スポット消臭 | ○ | ○ | ○ |
部屋干し衣類の 生乾き臭をスポット消臭 | ○ | ○ | ○ |
参考元リンク:KI-TX100 プラズマクラスター「濃度による効果の違いの比較表」
プラズマクラスターNEXTで「排泄臭」の消臭までできるのはスゴすぎますね!
お子さまが小さいご家庭や介護中、ペットがいるご家庭におすすめです!
2024年「KITX100」、2023年「KISX100」違い
2024年モデル:KI-TX100と2023年モデル:KI-SX100の機能の違いは、次の8つです。
※新製品KI-TX100の新機能をメインに紹介していきます。
- AIモニター
- AI AUTO モード
- コアンダフロー(ネーミングの変更)
- 加湿フィルターの自動お手入れ「加湿内部洗浄」
- 加湿容量アップ(100ml/hアップ)
- デザイン・カラーの変更(ファブリック調デザイン)
- 基本仕様の「電気代・運転音・重量」に変動あり
- プレフィルター自動掃除機能を無くした
変更点①:AIモニターでお部屋のきれいを見える化
粒子化モニターでお部屋がキレイになっているを実感できる!
室内にただようゴミ・汚れの数(粒子数)を見える化してくれるAIモニター搭載。さらに、お手入れの時期やさまざまな空気環境を教えてくれます!
変更点②:「AI AUTOモード」食品工場レベルのきれいな空気
お部屋の空気にこだわる方に超おすすめ!
「AI AUTOモード」は「クリーンルーム規格Class8レベル」キレイなお部屋を目指して運転します。
クリーンルーム規格class8レベルは、食品工場・印刷工場・自動車部品工場・手術室、治療室などの環境水準に求められる規格になります。
参考元:アイオン株式会社「クリーンルームのクラスとは?業種別に求められるクラスの違いも紹介」
変更点③:コアンダフローで効率良くお部屋の汚れをキャッチ
壁や天井を沿った気流(コアンダ効果)で、プラズマクラスターを効率良くお部屋全体に届けたり、遠くのホコリもしっかり引き寄せることが出来るので、お部屋全体の空気をキレイにします!
旧製品のKI-SX100は「スピード循環気流」という機能表記で同様の効果があります。
変更点④:加湿フィルターを自動で洗浄 「加湿内部洗浄」
クエン酸と水を入れてボタンを押すことで加湿フィルターを自動で洗浄できます。
※洗浄後はすすぎ洗いが必要です。クエン酸は別売で市販品を購入
従来モデルは1ヶ月に1回の水洗いが必要でしたが、2ヶ月に1回のお手入れでOK。クエン酸で洗浄できるからより清潔に保つことができるようになっています。
さらに、加湿トレーの凹凸も少なくなって、よりお手入れが楽になっています。
変更点⑤:加湿容量アップ(100ml/hアップ)
- 2024年モデル KI-TX100:最大1,100ml/h
- 2023年モデル KI-SX100:最大1,000ml/h
新型のKI-TX100は加湿容量が100ml/hアップ!よりパワフルになっています。
変更点⑥:デザイン・カラーの変更(ファブリック調デザイン)
- 2024年モデル KI-TX100:H(グレー色)ファブリック調
- 2023年モデル KI-SX100:W(ホワイト色)
インテリアになじむ、おしゃれなカラー・デザインに変更しています。
変更点⑦:基本仕様の「電気代・運転音・重量」に変動あり
2024年モデル | 2023年モデル | |
型番 | KI-TX100 | KI-SX100 |
1時間あたり 電気代目安(強・中・弱) 空気清浄:① 加湿空気清浄:② | ①約2.9/1.5/0.23円 ②約1.9/1.8/0.27円 | ①約3.0/1.5/0.24円 ②約2.2/1.8/0.28円 |
運転音(強・中・弱) 空気清浄:① 加湿空気清浄:② | 53/49/21dB 50/49/23dB | 53/48/21dB 50/48/23dB |
質量 | 約14kg | 約16kg |
1時間あたりの電気代が若干安くなって、本体が軽くなりました。
運転音に関しては仕様上、中運転で1db増えていますが、ほぼ変わらない内容になっています。
変更点⑧:プレフィルター(背面)の自動掃除を無くした
今回の変更点で、唯一のマイナスポイント。
2023年モデル:KI-SX100についていた、背面のプレフィルターを自動で掃除をしてくれる機能が無くなりました。
プレフィルター自動掃除を無くした事で、次のメリット・デメリットがあります。
プレフィルター自動掃除を無くした事でのメリット
①奥行きがスリムになり、スペースをとらない
奥行きが約4cm(「345mm」→「305mm」)小さくなりました。
②デザイン性の向上
フォルムがスッキリすることでよりスタイリッシュに見える
プレフィルター自動掃除を無くした事でのデメリット
①お手入れ頻度が増える
プレフィルター自動お掃除付き:半年に1回程度(ダストボックスのゴミ捨て)
プレフィルター自動お掃除無し:月に1回程度の掃除を推奨
②集じん力(ゴミを吸い込む)が落ちる可能性あり
フィルターの掃除を怠ると吸い込むパワーが低下します。約12ヶ月放置すると約25%の能力が低下すると言われています。
プレフィルター自動掃除が無くなったのは、もったいない気がしますが、その分「空気をきれいにする」という能力は大きく進化しています!
仕様・価格比較
2024年モデル | 2023年モデル | |
型番 | KI-TX100 | KI-SX100 |
販売価格 (2024年10月3日時点) | 148,000円~ | 72,950円~ |
プラズマクラスター濃度 | NEXT (50000) | NEXT (50000) |
適用床面積(目安) プラズマクラスター:① 空気清浄:② 加湿空気清浄:③ | ①約23畳 ②~46畳 ③~37畳 | ①約23畳 ②~46畳 ③~37畳 |
加湿適用床面積 プレハブ:① 木造和室:② | ①~31畳 ②~19畳 | ①~28畳 ②~17畳 |
気流 | ○ コアンダフロー | ○ スピード循環気流 ※コアンダフローと同じ効果あり |
加湿方式/加湿量 | 気化式/最大1,100ml/h | 気化式/最大1,000ml/h |
給水タンク容量 | 約4.3L | 約4.3L |
フィルターの種類 空気清浄:① 脱臭:② | 静電HEPA ガスもと~る脱臭 | 静電HEPA ガスもと~る脱臭 |
センサー | ホコリ/ニオイ/ 湿度/温度/照度 | ホコリ/ニオイ/ 湿度/温度/照度 |
モニター | ◎(AIモニター) 粒子数・粒子数履歴(30分) ハウスダスト・ニオイ・ 温度・湿度・電気代 | ○(通常のモニター) 微小粒子・ハウスダスト・ニオイ PM2.5濃度デジタル表示・きれいモニター デジタル温度・電気代電気代 |
1時間あたり 電気代目安(強・中・弱) 空気清浄:① 加湿空気清浄:② | ①約2.9/1.5/0.23円 ②約1.9/1.8/0.27円 | ①約3.0/1.5/0.24円 ②約2.2/1.8/0.28円 |
運転音(強・中・弱) 空気清浄:① 加湿空気清浄:② | 53/49/21dB 50/49/23dB | 53/48/21dB 50/48/23dB |
キャスター | ○ | ○ |
電源コード長さ | 約2.0m | 約2.0m |
寸法mm (幅×奥行×高さ) | 427×305×700 | 427×345×700 |
質量 | 約14kg | 約16kg |
カラーバリエーション | グレー(H) | ホワイト(W) |
今回の新製品は、「機能や外観がさらに良くなった」モデルになります。
ですが、「プレフィルター自動掃除を無くした」というマイナスポイントもあるモデルチェンジという結果でした。
機能の違いから、結論をまとめると新製品・旧製品は次のような方におすすめです。
新製品2024年モデル:KI-TX100がおすすめな方
- 製造年、発売年度が新しい物がいい
- お部屋がキレイかどうかを数値でしっかり把握したい
- 空気清浄機の能力に、よりこだわりたい
- 加湿フィルター、ケースのお手入れがしやすい方がいい
- より省エネで、軽い方がいい
- おしゃれなデザイン、グレー色が好き
2024年10月24日時点 145,800円~
旧製品2023年モデル:KI-TX100がおすすめな方
- 安く買いたい(在庫ある間に限る)
- 空気清浄の能力はKI-TX100より少し落ちてもいい
- プレフィルターのお手入れが楽な方が良い(ホコリが1番たまる場所)
- ホワイト色が好き
おすすめを参考に、あなたの目的にあった商品を選びましょう!
安く買うなら型落ちモデル KI-SX100W(ホワイト色)
2024年10月24日時点 75,800円~
さらに安く買うなら、2022年モデル KI-RX100W(ホワイト色)
2024年10月24日時点 62,800円~
2023年モデル:KI-SX100と2022年モデル:KI-RX100の違いは発売年度のみ!
機能・仕様の違いはありません。
今回のまとめ
今回は、シャープの加湿空気清浄機:KI-TX100(2024年モデル)とKI-SX100(2023年モデル)の違いに絞って、ご紹介させていただきました。
今回の結論は、次のとおりです。
新製品「2024年モデル KI-TX100」がおすすめな方
- 製造年、発売年度が新しい物がいい
- お部屋がキレイかどうかを数値でしっかり把握したい
- 空気清浄機の能力に、よりこだわりたい
- 加湿フィルター、ケースのお手入れがしやすい方がいい
- より省エネで、軽い方がいい
- おしゃれなデザイン、グレー色が好き
型落ち「2023年モデル KI-SX100」がおすすめな方
- 安く買いたい(在庫ある間に限る)
- 空気清浄機の能力はKI-TX70より少し落ちてもいい
- プレフィルターのお手入れが楽な方が良い(ホコリが1番たまる場所)
- ホワイト色が好き
ご購入の参考になれば幸いです。
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